【年齢別】女性の健康リスク|医療保険の女性疾病特約は必要?
人生100年時代。病気になるリスクは誰にでもあります。
特に女性は「女性特有の疾患」があり、年齢が進むにつれてかかりやすい病気も変わります。
そこで今回のコラムは、女性がかかりやすい病気の傾向を年齢別にお伝えします。
健康で居続けられるのが一番ですが、リスクもあると想定して対策をしていきましょう。
【年齢別】女性がかかりやすい疾患
とある保険会社が出している「年齢別:女性の入院給付金の支払件数ランキング」を参考に、女性がかかりやすい疾患を理解していきましょう。
ほけんハウス 真溪(またに)
~35歳
2位 切迫分娩または早産
3位 流産
4位 妊娠中の胎児に関わる問題
5位 骨盤内軟部組織等の異常
若年層では、妊娠・出産にまつわる入院や疾患が上位に来ています。
妊娠・出産自体は病気ではありませんが、産婦人科で特別な処置を受けた際には入院・治療費がかかるということを念頭に置いておきましょう。
36歳~50歳
2位 乳がん
3位 帝王切開
4位 乳房および泌尿生殖系の上皮内がん
5位 流産
36歳~50歳ごろになると、だんだん女性特有のがんが増えてきます。
症状によっては大がかりな手術になることもあり、入院保障・がん保障などで備えをしておくと安心です。
51歳~
2位 消化系良性腫瘍
3位 関節症および類似症
4位 乳がん
5位 骨および軟骨のその他の障害
6位 脳動脈の狭塞
7位 肺(期間、気管支)がん
8位 狭心症
9位 結腸がん
10位 全身症状
51歳以降は、女性特有の疾患のみならず、全身に様々なリスクが現れます。
もし手術をしたら?もし入院をしたら?もし長期通院することになったら?
それぞれのシチュエーションをあらかじめ想定して、早めに手を打っておくことが大切です。
女性ならではの、年齢ごとに変化していく健康リスクが分かりましたね。
そこでイメージされる方が多いのは「医療保険の女性疾病特約」なのですが・・・
ほけんハウス 真溪(またに)
医療保険の「女性特約」メリットとデメリット
「女性特有の疾患に備える」と言うと「医療保険の女性疾病特約」を思い浮かべる方も多いと思います。
ですが、女性特約は必ずしも付けなければならない。付けたら絶対に安心、というわけではありません。
保障やそもそもの主契約の内容と照らし合わせながら、必要か必要でないかを判断した方が適切です。
女性疾病特約のメリット
女性疾病特約を付けることのメリットは、次の3つです。
- 女性特有の疾病にかかったら給付金が上乗せされる
- 妊娠・出産にまつわるトラブルにも対応できる(※保険会社の保障内容によって異なる)
- がんの保障が手厚くなる傾向がある
女性疾病特約に該当する病気で入院をした場合、「通常の給付+特約からの給付」となり、一般的には受け取れる給付金が多くなります。
また、帝王切開など、妊娠出産にまつわる治療費がカバーできる特徴も。
そして、保険会社によっては、胃がんや大腸がんなど女性特有の疾患以外も保障範囲としているため、がんにかかった際には保障が手厚くなる場合もあります。
女性疾病特約のデメリット
対して、女性疾病特約のデメリットは2つです。
- 特約を付ける分保険料が割高になる
- 商品によって対象となる疾病が異なる
特約はオプションなので、付けるとその分保険料は割高になります。月々数百円~の差額ですが、長期的にかけ続けることを考えると大きな金額です。
主契約そのものの保障が既に手厚ければ、女性疾病特約は必要ない場合もあります。
そして、女性疾病特約で定める疾病の範囲は、保険商品によって違うことにも注意です。
「女性だから付けておく」という考え方よりも、何の病気に対して保険をかけるか?という考え方で、女性疾病特約の内容を見ていくのが大切です。
主契約の保障内容とのバランス、女性疾病特約でカバーされる疾病の種類など、情報を総合的に見て判断していきましょう。
ほけんハウス 真溪(またに)
まとめ
女性には、女性ならではの疾病リスクがあります。
それは年齢によって変化し、多くの場合、年齢が上がるにつれて様々な疾病リスクが現れます。
先回りして備えておくのが医療保険の役割ですが、「女性疾病特約」は絶対に付けなければならないものではありません。
主契約の内容も踏まえて過不足のない保障設計をし、無駄なく適切にリスクに対応できるようにしていきましょう。