敦賀市の子ども医療費助成制度の仕組みを解説。対象外のケースもある!
敦賀市で、これから初めての育児に取り組まれるお父さん・お母さんに向けて、市の子ども医療費の仕組みについて解説したいと思います。
年齢が小さなお子さんは、病院のお世話になることが多いです。
そこで行政が医療費の一部を助成して、保護者の方の窓口負担を減らせるようにしています。
子ども医療費の助成が受けられる期間は決まっています。また、窓口負担の上限額は、ご家庭の状況によって違います。
それぞれの詳しい内容について、理解していきましょう!
※今回のコラムは、>>敦賀市役所ホームページ「医療費窓口定額化について」と、>>福井県「子どもの医療費助成について」の内容をわかりやすくまとめたものです。
さらに詳細を知りたい方は、上記2つのページも合わせて読んでみてください。
敦賀市で子ども医療費助成の対象になるのは?
敦賀市で子ども医療費助成の対象になるのは、0歳~中学生までです。
病院で診察を受ける際、市から発行された「医療費受給者証」を健康保険証と一緒に提示すると、窓口で支払う金額がその場で軽減されます。
この助成が有効なのは、保険適用の治療にかかった医療費(外来・入院・調剤)についてです。
※イメージ↓
自己負担(実質窓口負担)の上限はお子さんの年齢などによって異なる
自己負担(実質窓口負担)の上限額は、お子さんの年齢やご家庭の状況によって異なります。
区分 | 自己負担(実質窓口負担) | |
未就学児 | 小学生・中学生 | |
外来 | なし | 1医療機関当たり 500円/月 ※医科(内科・小児科など)と歯科は別医療機関とみなす |
入院 | なし | 1医療機関当たり 500/月 ※4000円/月(8日分)が上限 |
調剤 | なし | なし |
未就学児については、窓口負担が一切なく診療が受けられます。
また、母子家庭等医療費助成や重度障がい者(児)医療費助成を受けている中学生までのお子さんは、自己負担(実質窓口負担)が外来・入院ともに無料になります。
※精神障がいの場合は外来のみ
処方せんを出した医療機関と調剤は1セットとして数えられるため、薬局では自己負担(実質窓口負担)を支払う必要がありません。
なので流れとしては、医療機関でひと月500円を上限に窓口で支払いをし、処方せん薬局では薬を受け取るだけになります。
※ただし薬局では、薬を入れる容器代のみ支払いが必要になることがあります。
市から発行される「医療費受給者証」には、自己負担(実質窓口負担)についての表記があります。申請後、受け取ったら確認してみましょう。
※画像は>>福井県子ども医療費助成事業の手引きより引用
敦賀市で子ども医療費助成を受けるには?
敦賀市で子ども医療費助成を受けるには、市役所への申請が必要です。窓口は児童家庭課になります。
お子さんが生まれとき、敦賀市に転入してきたときなどは、早めに届け出るようにしましょう。
※印鑑や健康保険証、銀行口座情報が分かるものを持参すると手続きがスムーズです。
また、親御さんの健康保険の種類が変わったとき(国保↔健康保険組合など)にも、変更手続きが必要になります。忘れずに届け出るようにしましょう。
この場合、子ども医療費受給者証が新しいものに切り替わります。
子ども医療費助成が使えない4つのケース
次の4つのケースでは、子ども医療費助成が使えないことがあるので注意が必要です。
- 医療費受給者証を忘れたなどで、窓口に提示できなかったとき
- 県外の医療機関等を受診したとき
- 制度に対応していない医療機関を受診したとき
- 学校や保育園などでケガや病気をして治療したとき
このうち、「1.医療費受給者証を忘れたなどで、窓口に提示できなかったとき」「2.県外の医療機関等を受診したとき」は、後に請求手続きをおこなえば還付されます。
医療機関から発行された領収書をなくさないように保管し、後日、敦賀市役所へ持って行きましょう。
※請求には、その他に印鑑と受給者証が必要です。
子ども医療費助成を受けるには、毎回の診察で受給者証を提示します。
忘れた場合は、本来の2割負担(未就学児)・3割負担(小学生以上)を医療機関や薬局の窓口で支払います。
ほけんハウス 真溪(またに)
学校や保育園などでケガや病気をした場合は、独立行政法人日本スポーツ振興センターの共済制度の対象になることがあります。
その場合、重ねて子ども医療費助成は使えません。
学校や保育園などから説明があるはずなので、よく確認をしておきましょう。
敦賀市子ども医療費助成のまとめ
●保険適用の治療で支払う窓口負担(未就学児2割・小学生以上3割)の一部を市が助成する
●敦賀市役所に申請して受給者証が交付されれば助成が受けられる
●未就学児は外来・入院・調剤が無料
●小学生以上は1医療機関当たり【外来】500円/月 【入院】4000円(8日分)が自己負担額の上限、調剤は無料
●母子家庭等医療費助成や重度障がい者(児)医療費助成を受けている場合は外来・入院も無料(ただし、精神障がいは外来のみ)
●助成を受けるには、毎回の診療ごとに医療機関で受給者証を提示する
●受給者証を忘れた・県外で受診した場合は、いったん本来の窓口負担を支払うが、後に請求手続きで払い戻しできる
お子さんが急に体調不良になっても、少ない負担で受診できるのは心強いですね!
ただし、受給者証は毎回提示する必要があります。なくしたり、忘れたりしないように注意しましょう。
ほけんハウス 真溪(またに)
これから初めての育児に取り組まれるお父さん・お母さんは、子育てに関するお金について学びながら暮らされると思います。
こちらのコラムも、良かったら参考にしてくださいね!↓↓